2000/12/20(水) - 水風呂を強要されているT君の話。
ライター仲間のT君は、中国人ルームメイト2名と暮らす19歳だ。
彼のルームメイトのひとりは、水風呂で蓄のう症が治ったらしく、“絶対水風呂派”だ。
彼らの家には湯沸かし器がなく、みんな悲鳴をあげつつ行水をしているという。
T君が「お湯を使おうよ」というと、
絶対水風呂派君に「そんなことではTは堕落するぞ!」と一喝されるのだそうだ。
冷水の引き締め効果のせいかどうか分からないが、T君のお肌は真っ白でツルツルだ。
ちなみに絶対水風呂派君は、夏場は“熱いシャワー派”に転向するらしい。
秋も深まった頃にこの話を聞いた時はびっくりした。
今日聞いたら、最近は彼ら3人もお湯を使っている、という。
「さすがに死んじゃうよ」と。
そりゃそうだ。上海の冬はひどく寒いし、水は氷のごとく冷たいのだ。
その冷たさたるや、歯磨きだってできないくらいだ。
蓄膿も堕落も、命には代えられない。
ところでT君は、仕送り無しで暮らしている。
今は月給で働いているので、それなりにお金もあるが、
ちょっと前まではフリーライターだったので、極貧生活だった。
そのころ、「食費は1日に3元なんですよ〜」と教えてくれたことがあった。
近所の小吃店で、1食0,5元のお粥を日に3回食べ、
残る1,5元でミニペットボトルの飲み物を買う、という毎日だ。
会社の重役と会う仕事が多かった彼は、それでもいつも、パリッとスーツを着ている。
小吃店の売り子の女の子は、そんな彼を見て、貧乏だとは想像だにしない。
「ねー、なんでいつもお粥なの?栄養ないじゃない」という女の子の質問に、
まさかお金がないとは言えず、
「接待でいつもカロリーが高いものを食べているからね。健康のために」と、
辛い言い訳をしていたそうだ。
「お粥のネギがいつもよりたくさん入ってるっていうだけで、
ああ〜ラッキー!って思いますよ」というT君、きみはなんて偉いやつだ!
日本にもこういう若者がいるんだなあ。私も負けちゃいられないよな。
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